3Dプリンターでルアー作ってみろっ!(その18) 3連休プリントしまくりまくった
今回は小さいぞ!
「第1回 3Dプリンタールアー釣り大会 IN としまえんフィッシングエリア 」だと・・・・許せるっ!
「第一回3Dプリンタールアー釣り大会 IN 豊島園」というイベントがあるらしい。
前回ありさんに教えていただいたこのイベント。
読んで字のごとく「3Dプリント」した「ルアー」で「釣る」イベントだ。
わかりやすくて良いっ!
何事においてもわかりやすいというのは大事です。
詳しくはこちらで! ↓
自分でもデータ作れる人が増えたらそのうちやってみようと考えていたのだが、先を越されてしまった・・・
確かに3Dプリンターが普及するまで待っていたってしようがない、こうなったら便乗させてもらい一緒に盛り上がっちゃおう!
ついでに豊島園用(エリア用)のルアーを作ってみようと思う。
ルアーの大きさがわからないという・・・まさかの出落ち!
いざモデリングしようと思っても手元に参考になるべきルアーが無い。
何もないと何もできない子。
親としても先生としても非常に困るタイプだ。
ほっておくと適当なものを適当な方法で作り始めてしまう・・・
あんまり適当なことをするといくらFUSION360とはいえ修正が面倒だ。
だからちゃんと調べた。
子供と違い僕は大人だ。
そして大きさが25~35ミリ位という事がわかった。
でも、実際にはわかっていなかった・・・
クワッドボールからモデリングしてみよう!
いつもなら「スケッチ」→「パイプ」・・・のパターンで作っていくのだが今回は形状が単純なためクワッドボールを使ってモデリングする事にした。
ちなみにクワッドボールとはこんな形だ。
このボールの表面を動かしながらモデリングしていきます。
面・線・点を選び動かしていくとこんな感じで形が変わっていきます・・・
クイックイッっと・・・簡単です♩
ということで、まずは参考のため下絵を挿入します。
その上にクワッドボールを置いたら下絵に合わせて形を合わせていきます。
いつもならリップをアクリル板で作るのだが、プリントするものが小さくリップの勘合部がうまくプリントされ無い為今回はリップを一体で作る事にした。
以前リップを一体でプリントした際に何度か失敗した経験があるのでちょっと心配だ・・・
ちなみに45度でプリントするよかった。
これは数回作り直したもの。(ディープダイバー)
初のリップ一体型モデルだ。
肉厚は1ミリに設定しなるべく内部を空洞化、ウエイトが入るところは4ミリの球体で切り欠いた。
ちなみにウエイトが入るところは小さな凹みを作って後でルーター処理した方が綺麗です。
ヒートンは市販のものは使わず0.45ミリのワイヤーをねじって加工。
ワイヤーだから多少穴が曲がっていても刺さってくれるのだ。
そして ブッさす!
ワイヤー結構使える。
わっせわっせ・・・とにかく作る。
リップ部分のプリントを心配していたが思いの外良くできて良かった。
ルアーのモデリングはプリント前提で考えろ! 見た目よりも大切なこととは?
リップ裏側の補強は欠かせ無い・・・ここが脆いと簡単にポキンだ。
とはいえあまり複雑な形状はオススメしない。
なぜならせっかくのモデリングも一般的な積層タイプのプリンターではそのまま表現される事はなく、プリントしたら残念な結果になる事がほとんどだからだ。(光造形は別)
であれば、出来るだけ2次加工がしやすいモデリングをするのがベターであろう・・・
早速リップの裏側の一部分をロフトで補強してプリントしてみる事にした。(シャローランナー)
よくあるタイプ。
そして、プリントしてサンディングしたのがこれだ。
一応部分的に膨らんでいるがサポート材との接触面がガタガタしておりプリント後の成形もしづらい・・・
こういう細かいところをペーパー掛けしてると親指の付け根が痛くなってくる・・・
痛いのは嫌だ。
どうせ綺麗にプリントされないのだからヤスリ掛け前提のデザインにしてやればいいという話。
人間痛い事があると嫌でも改善したくなるらしい。
そんなわけで一個目の失敗を踏まえリップ裏全体にロフトをかけることにした。
これでヤスリが掛けやすくなるはずだ! (多分)
さらにロフト時のレール設定を逆Rにすることにより成形しやすくした。
全体に厚みを取らせてあるのがわかるだろうか・・・
右側が修正したリップ。(成形後)
これで親指の付け根が痛くなる頻度が減った。
ひとまずリップに関しては改善されたと思うので次の課題へ・・・
ウエイトの位置とか重さとかがわから無い・・・
いつも困るのがウエイトの配置と重さだ。
今までいろいろ作ったがまとも泳ぐものはあまり無い・・・その都度ちゃんと作り直していけばいいのだがつい新しくモデリングしたくなっちゃうのだ。
どうすればいいだろう・・・
わから無いからあらかじめ3箇所に穴を開けておくことにした。
とにかく撒いとけ的な?
脱線中・・・モデリングに疲れたらどうぞ!
↓本線
こんな具合にしてみた。
3ミリのウエイトに対して4ミリの球で切り欠く方法だが、非常に便利だ。
データ修正も楽だしテストもしやすい。
こんな風にクリアーでできたらいいのだけれど・・・クリアーのフィラメントはあるがこうはならない。
実際にガン玉を付け替えてテストした結果、小さめのガン玉を3箇所配置するのが一番良く泳いだ。(風呂場だけど)
改良すべきところはあるがとりあえず泳いで良かったと思う。
ルアーのサイズって全長じゃないのか・・・
これ、すごく小さいですね。
全長で30ミリ弱です。
最初に間違ってリップ含めて30ミリ位に設定してしまったのだ。
さすがに小さい・・・
モデリングする前に気付けよって話ですが、つい先走ってしまい気が付いたらマウスをグリグリしていました。
と言うわけで1.5倍に修正したのがコレ。(右側)
まともな大きさになりました。
FUSIONってデータ修正楽ですね!
ところで小さい方ですが、残念ながらちゃんと泳ぎませんでした。
ボディの大きさの割に肉厚が厚かったのかもしれません。
せっかくだから泳げるようになるまで面倒みようと思います。
ツイッターでハゼクランクにしては?というご意見があったのでそっち方向で改良していこうと思います。
というわけで今回はエリア用のクランクを作ってみました。
僕自身エリアの釣りってしないんですけどプリントして遊ぶには最適なサイズかもしれませんね。
とにかくプリント時間が短いのが嬉しい!
そろそろルーターが欲しいな・・・
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。