3Dプリンターでルアー作ってみろっ!(その20) 使えないルアーの末路・・・
「お父さんリサイクルショップっていう言い方、本当は間違いなんだよ」
先日某リサイクルショップの前を通り過ぎようとした際に息子がボソっと言った。
「ゴミの再資源化はリサイクル、使えるものを再利用することをリユースって言うんだ」
「だから正確にはリサイクルショップじゃなくてリユースショップが正しいんだよ」
「はい」
そういえば以前僕もリユースのためリサイクルショップに行ったことがあった・・・(ブログでも書きました)
ブックオフに持って行ったものたち。
俺氏 「これお願いしまーす」
店員 「ありがとうございます10分ほどお時間いただけますか?」
俺氏 「はいっ!どうぞ!」(期待)
この間お金の使い道を考えつつ店内を閲覧する。
・・・10分後
店員 「お待たせしました全部合わせて ¥350です♩」
俺氏 「ふぁ?」
店員 「え?」
俺氏 「ふぁ?」
店員 「だから さんびゃくご・・・」
俺氏 「¥350じゃないっ!」(泣)
・・・そんなことがありました。
まあ、結果売らなくてよかったんだけど。
ちなみに同じ時期に室内保管していたBD-1を査定に出したら2万ちょっとでこっちもビックリした。
人生って驚きの連続だな・・・(謎)
「 レーザーカッター誰かください」
こうやって欲しいものを遠慮なく言い続ければ誰か奇特な人がいてくれるかもしれないので今後も度々言い続けようと思います。
「Form2ください」
ところで、ルアー(クランクベイトやミノー)を作っているとどうしてもリップが必要になる。
ボディと一体でプリントしてもいいがリップ部分は透明の方がかっこいい。
リップ一体モデル
アクリル板を手で切り出しているビルダーさんはたくさんいると思いますが僕は温室育ちなのでレーザーを使います。
それにしてもレーザーカッターは便利だが利用料金が高い。
1時間当たり¥2,000くらいだろうか?
30分借りてもリップをカットしている時間は数10秒だから29分は無駄になってしまう。
せめてもと思い多めにカットしてくるのだがいつもリップだけが残ってしまう。
こんな風に 。
捨てるに捨てられずクリアケースに貯めておいたリップたち
前回も書いたがレーザーが近所にないため新しいルアーをモデリングした時はわざわざ電車に乗ってレーザーしに行くことになる。
残ってるリップの数のボディをればいいのかもしれないが性格的に無理・・・飽きっぽいから。
リユースしてもダメなものはダメ
今更だが新しくモデリングする時にこのリップのデータを使えば在庫のリップをリユース出来るということに気づきました。
本当 今更だよな。
早速在庫のリップを元に以前作ったデータをひっくり返してみた。
確かバッシングシャッドを真似ながらモデリングしたんだけど今見ると恥ずかしい・・・なんとかリアル系に挑戦しようとした片鱗がうかがえるが見事に爆死している。
この特徴的な丸いリップをコンポーネント化しておく。
そして先日モデリングしたアライグマのリップもとっておく。(実際は非表示にするだけ)
アライグマ素体
そして先ほどのリップを羽根として移植し勘合部を作成したのがこれ。
羽根としては小さいが「ラージマウス」の耳も小さいし・・・この時点では「なんとかいけるだろう」と軽く考えていた。
とりあえずプリントする。
上がオリジナルデータで下がリップ無し羽根付き用データのプリントモデル
羽根は熱を加えて少し曲げておいた。
期待・・・
そして組み立て。
犬っぽくなってしまった・・・そしてたいして動きませんでした。
そして半日が終わりました。
そして半日が終わりました。
履歴の編集後一生懸命計算しているPCが健気
先日作ったマグロだが大きくて潜らないと俺氏から苦情が出ているのでリップはそのままにボディを70%に縮小してやることにした。
その際フューチャー編集でボディのシルエットも修正、よりクランクっぽいデザインにしてみる。
これが一匹目のマグロだ。
この一匹目を70%に縮小しデザインを修正してみる・・・
計算中右下のパラメーターを見てると思わずPCを応援したくなる。
リサイズしてスカルプトの編集ってエラーが出やすいのだが意外に出来てしまった。
下にあるのが2匹目。
モデリングの履歴が綺麗だとエラーが出にくいのかもしれない。
取り付け角度は違うがリップは同じ。
内部も改良した。
今回からウエイトには蓋をつけることにした。
そしてウエイトルームも変えてみた。
ウエイトがボディ内で左右に動けるようにラトルルームを設計した。
こんな風にラトルが動けるようにしてある。
当たり前だが 内部でウエイト(ラトル)がスムーズに動くためにはラトルルームの内壁に凹凸があってはいけないのだ。
この辺は「ボディの分割」を利用してモデリングした。
とは言え作業中迷子になることもしばしば・・・
ややこしいからいちいち喋りながらモデリングした。
使えないルアーの行く末を考える
それではプリントして組み立てみますね。
サンディングしたボディにウエイトを入れ蓋をします。
テスト用なので仮組みです。
楽しいー
前回のマグロとの対比
今回の方がよりルアーらしくなった。
結局はリップの再利用はリップにしとけってことですね。
と、こんな具合に残りのリップもリユースしていけば在庫も減っていくでしょう。
今週は雨で冷え込みもひどいということで来週にでもテストがてら初釣行に行ってみようと思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
『釣れないルアーはこうだ!』(最終回)
「お 釣れないルアーやんけ」
「おまえ釣れへんのやろ?」
「助けてください・・・僕は改造されただけです!」
「うるさい!」
ガブっ!
「あっ・・・」
おしまい